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<title>らふしり</title>
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<description>暇つぶしにでもなってくれたら幸い。</description>
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<title>模擬試験（完結）</title>
<description> 模擬試験。それは大学受験を控える多くの受験生が、入試本番を想定し、事前に自らの能力を測定するために実施されるテストのことである。大手予備校などが中心となって全国的に実施するものが多く、マーク式・記述式といった解答形式の差による違いがあるほか、特定の大学の入試問題のみを想定して実施されるものも存在する。受験生たちはのちに返却される成績結果によって、志望校の偏差値と自らの合格可能性を判定し、勉強の指針
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<![CDATA[ 模擬試験。それは大学受験を控える多くの受験生が、<br />入試本番を想定し、事前に自らの能力を測定するために実施されるテストのことである。<br />大手予備校などが中心となって全国的に実施するものが多く、<br />マーク式・記述式といった解答形式の差による違いがあるほか、<br />特定の大学の入試問題のみを想定して実施されるものも存在する。<br />受験生たちはのちに返却される成績結果によって、<br />志望校の偏差値と自らの合格可能性を判定し、勉強の指針とするのである。<br /><br />この冬に大学受験を控える都立バハムート高校3年生の佐々木俊和は、<br />国立のヒトシバツ大学社会学部を目指す文系である。<br />彼は12月の上旬に大手予備校「伐々木ゼミナール」によって実施される記述模試に備え、<br />秋になってから毎日8時間シャーペンのメンテナンスを怠らず続けてきた。<br />今回の模試で受験する科目は「英語・数学・国語・地理」の4教科である。<br /><br />試験当日の朝、彼は新品のヘアワックスを1ケース使い切ってスーパーサイヤ人級に髪形をセットし、<br />受験票はもちろん、各教科ごとに選抜した参考書・ノートをバッグに詰め込み、家を出た。<br /><br />しかし例のシャーペンは入れ忘れていた。<br /><br />試験会場に到着して間もなく、その事実に気付いた俊和は直前の勉強もままならなくなったため、<br />教室内にいる受験生に「今朝何食べた？おれパン」と手当たり次第に声をかけていた。<br /><br />午前9時ちょうど、1科目目である英語の試験開始のチャイムが鳴り響き、<br />俊和は予備用に持ってきたシャーペンを右手に問題用紙を開いた。<br /><br />俊和「所詮イングリッシュ！敵には及ばん！」<br /><br />【問題】日本文にあうよう (　) 内の語句を並べ替えて正しい文を答えなさい。<br />　　　　　（1）トムがジョンに渡したのは何だったのですか。<br />　　　　　　　　　( I / don't / know ).<br />俊和「勝手に対話し始めやがった。」<br />　　　　　（2）その国の労働人口の約45%は女性である。＜1語不要＞<br />　　　　　　　　　( the country's / women / workforce / of / for / 100% / 45% / account / about ).<br />俊和「不要な1語が明らかすぎる。」<br />　　　　　（3）予想通り、誰もボブの提案に賛成しなかった。＜ボブ不要＞<br />　　　　　　　　　( agreed / as / expected / Bob / no one / to / was / what ) had proposed.<br />俊和「ボブがくそ可哀相なんだけど。」<br /><br />【問題】内容から判断して、[　A　]と[　B　]に入ると考えられる語を答えなさい。<br />　　　　解答について、[　A　]は2語、[　B　]はイチゴでよい。<br />俊和「なぜにストロベリー。」<br /><br />【問題】次の英文（1）～（10）の下線部には文法・意味・語法などの誤りが1つあります。ごめんなさい。<br />俊和「謝罪されてしまった。」<br /><br />俊和「よし、次が最後の長文問題だ。心情表現を中心に読み進めるのがポイントだったよな。」<br /><br />【問題】下線部（4）には祖母のどのような気持ちが表現されているか。<br />　　　　それを指す語として最も適切なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。<br />　　　　　ア　angry　　　イ　very  angry　　　ウ　too angry　　　エ　extremely angry<br />俊和「ばあちゃんどんだけキレてんだよ。」<br /><br />【問題】下線部（6）を和訳せよ。ただし、sheが誰を刺すのかを明らかにすること。<br />俊和「おれを殺人の共犯にしないでくれ。」<br /><br />【問題】下線部（7）の意味を下の選択肢から選び、記号で答えなさい。<br />　　　　ア．イに書いてある内容<br />　　　　イ．エに書いてある内容<br />　　　　ウ．アに書いてある内容<br />　　　　エ．ウに書いてある内容<br />俊和「何この無限ループ。」<br /><br />得意だったはずの英語を思うように解けずに終えてしまった俊和だが、<br />ここは受験生の精神面の見せどころ。彼は気持ちを切り替えて次の数学に挑むことにした。<br /><br />俊和「数学は苦手だけど…。ん、最初は確率か。」<br /><br />【問題】赤玉4個、白球3個、青球2個が入っている袋から4個の玉を取り出すとき、<br />　　　　取り出される4個の玉について、次の確率を求めよ。<br />　　　　　（1）黒玉が出る確率<br />俊和「黒玉入ってないよな。」<br />　　　　　（2）ドラゴンボールが出る確率<br />俊和「だから無いよな。」<br />　　　　　（3）（2）でドラゴンボールを引き当ててフリーザが怒る確率は530000％<br />俊和「こいつら本当に問題作る気あんのか。」<br /><br />【問題】△ ABC の頂点A、Bと重心Gの座標がそれぞれ A（-3.-5）、B（9.4）、G（-2.2）のとき、<br />　　　　頂点 C の座標は （12、7）になるのだけは教えといてやる。<br />　　　　また△ ABC はどんな形の三角形かというと…そうだよ、∠ A を直角とする直角二等辺三角形だよ！！！<br />俊和「何で怒ってんの。」<br /><br />【問題】2直線 ax-(a-2)y=a、(a+1)x+2ay=2 が次の関係を満たすとき、定数aの値を求めよ。<br />　　　　　（1）恋人<br />俊和「どんな直線だ。」<br />　　　　　（2）互いに激しく巻き付き合う<br />俊和「直線だったと思うんだけど。」<br />　　　　　（3）高校時代同じクラスだったが、 卒業後に街中ですれ違うと挨拶しようかどうか迷う微妙な関係<br />俊和「知るかよ。」<br /><br />俊和「関数と方程式が終わって…後半は図形問題か。よし！」<br /><br />【問題】△ABCの内部の点Pが以下のベクトル 5PA + 2PB + 3PC = 0  を満たしているとき、<br />　　　　　(1)　閉ざされし扉は開かれるであろう<br />俊和「いきなりRPGになった。」<br />　　　　　(2)　そして閉まるであろう<br />俊和「なんかうざい。」<br /><br />【問題】座標空間内にO（0.0.0.）、A（3.4.-1）、B（-1.2.2）、C（5.0.4）を頂点とする四面体がある。<br />　　　　　(1)　△OAB の面積を求める理由を求めよ。<br />俊和「何この壮絶ハイレベルな問題。」<br />　　　　　(2)　C から平面 OAB に下ろした垂線の足 H のサイズを求めよ。<br />俊和「解答が26.5cmとかだったらどうしよう。」<br />　　　　　(3)　四面体 OABC は住むのにちょうどいい大きさです。<br />俊和「ご提案ありがとうございます。」<br /><br />苦手な数学の試験を終え、会場は50分間の昼休みとなった。<br />受験生たちはここで昼食をとったり、午後の試験に備えて参考書を読んだりする。<br />しかし実は彼らにはその前にすることがある。そう、「受験カード」というものの提出だ。<br />これには、成績判定の際に必要となる、氏名・受験番号・志望校のコード番号などをマークする。<br />試験監督「受験カードの提出を終えた方から、昼休みにしてください。」<br /><br />俊和「あれ…ヒトシバツ大学のコード番号が見当たらないな。どこだろ。」<br /><br />10分が経過した。<br /><br />俊和「今度は併願する私大のコードが無い！一体どこに隠れてやがる！出てこい！」<br /><br />30分が経過した。<br /><br />俊和「おっと、マーク番号が全部1つずつずれていますね。」<br /><br />昼休みは終了した。<br /><br />午後の1科目目は国語。俊和は記述の解答を書くのにかなり時間を要してしまうタイプなので、<br />ここではまさに時間との勝負になることは目に見えていた。<br /><br />俊和「現代文から解こう。焦らず、着実に。そして素早く。」<br /><br />【問題】傍線部①～⑤のカタカナを漢字で思い出しなさい。<br />俊和「何で書かかせてくれないんですか。」<br /><br />【問題】本文には次の一文が抜けている。この一文が入るべき個所の直前の一文の、<br />　　　　終わりの五文字を抜き出しなさい。ただし、記号・句読点しか含まない。<br />俊和「解答が暗号と化したんだけど。」<br /><br />【問題】傍線部オ「世界がすべて今の、日本語に混じる世界となった」とあるが、<br />　　　　どういうことか、文中に述べられている筆者の体験を自ら体験し、<br />　　　　10秒以上12秒以内に述べよ。（句読点も1秒として数える）<br />俊和「解答条件が過酷すぎる。」<br /><br />俊和「次は古文か。最近あんまりやってなかったけど…解けるかな。」<br /><br />【問題】傍線④「えあえで」、⑥「うちも寝ななむ」を<br />　　　　現代語訳するだけで満足してしまうような貴様にこの問題の解答権はない。<br />俊和「解かせてすらもらえなかった。」<br /><br />【問題】次の我が国の文学史に関する文章を読み、<br />　　　　（ア）～（コ）に当てはまるものを次の中から選び、記号で答えなさい。<br />　　　　　1　新勅撰和歌集　　　　2　新古今和歌集　　　　3　古今和歌集<br />　　　　　4　千載和歌集　　　　　5　とりかへばや物語　　6　ホ－ムレス中学生<br />　　　　　7　源氏物語　　　　　　8　讃岐典侍日記　　　　9　土佐日記<br />俊和「どこかに妙な違和感を感じるんだけど。」<br /><br />俊和「あとは漢文だけだ！試験終了までに間に合うか…。」<br /><br />【問題】傍線部2の「安」の読み方として最も適当なものを、<br />　　　　次のア～オの中から選び、記号で答えなさい。<br />　　　　　ア　あん　　　　　イ　あぁん　　　　　ウ　あああぁぁぁん！！　<br />　　　　　エ　あ？ん？　　　オ　あっ…ん<br />俊和「出題者ちょっと出てこい。」<br /><br />【問題】「其未立見」をすべて平仮名の書き下し文にあらためよ。さん、はい！<br />俊和「そんな掛け声いらないから。」<br /><br />出題意図が全くをもって不明な問題と対峙しすぎたせいか、<br />最終科目の地歴を目前に、俊和の集中力はもはや限界に近付いていた。<br />俊和「いや、最後の最後まで力を振り絞ろう。<br />　　　地理なんて大半は記憶で解けるんだから、気力でペンを動かすしかない！」<br /><br />【問題】2004年、EUに新規に加盟した国名を書くついでに全世界の国名も書きなさい。<br />俊和「いきなり記憶力の限界に到達した。」<br /><br />【問題】アフリカの民族や文化について述べた文として<br />　　　　「適当でないように見えるが実は適当であるフリをしているだけのお茶目なもの」を、<br />　　　　次の①～④のうちから一つ選べ。<br />俊和「そんな識別できるわけない。」<br /><br />【問題】ガンジス川流域では、米作が広く行われているが、<br />　　　　この地域の米作は3つのタイプの異なる災害を受けやすい。それらの災害を呼び起こせ。<br />俊和「おれは神か。」<br /><br />俊和「地誌の問題は終了！あとは系統の問題との勝負だ！」<br /><br />【問題】表2を参考にして、我が国の水産物供給の特徴について下記の語句をすべて用いて、<br />　　　　120字以内で述べよ。語句は繰り返し用いてもよいが、例のモノを用意すること。<br />俊和「何この収賄的な雰囲気。」<br /><br />【問題】ミトコンドリアの断面の模式図を描き、<br />　　　　クエン酸回路の反応が起こる場所を図中に矢印で記しなさい。<br />俊和「これ20000％地理の問題じゃないよな。」<br /><br />【問題】今すぐブラジルへ行け。<br />俊和「無茶も大概にしろ。」<br /><br />試験監督「試験終了です。鉛筆を置いてください。」<br />こうして、とうとう最後の科目の試験時間は終わりを迎えた。<br />試験監督が解答用紙の回収を行う音とともに、<br />受験生たちのため息や、試験に対する感想・文句が教室内を一気に駆け巡り始めた。<br />一刻も早く荷物をまとめて会場を後にする者、<br />机に突っ伏たままの者、出来の良さを喜ぶ者や嘆く者など様々な姿が見受けられる。<br />そんな中彼はというと、もはや思考回路がショートしきって混乱していた。<br />俊和「ネクストステーションイズ、新宿。ザドアー、オンザレフトサイド、ウィルオープン。」<br /><br />そしてそれから１ヵ月が経とうとしたある日の学校の昼休み、<br />模試の成績結果が、クラスの担任によって受験した生徒たちへと返却された。<br />俊和「あぁ…どうかいい結果でありますように。」<br /><br />担任「佐々木。」<br />俊和「はい。」<br />彼はそそくさと自分の席に戻り、周りに見えないようひっそりと成績表を開いてみたところ、<br />そこにあったのは「N」という文字の羅列だった。<br /><br />俊和「あの、先生、判定結果のNってどういう意味ですか。」<br />担任「判定不能、だ。」<br /><br />受験番号は受験票を見て正確に書き写しましょう。 ]]>
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<title>イタリアンレストラン（完結）</title>
<description> 会社員である宮崎良輔は昼食を課長に誘われ、駅前にあるイタリアンレストランを訪れた。宮崎はまだ入社して3年ほどの平社員であり、変わり者だがいつも穏やかな口調で話す課長との食事を快く承諾した。ちなみに課長の家は東京湾の水面下50ｍに水泡に包まれた状態で位置している。宮崎「課長とお昼をご一緒できるなんて久しぶりですね。」課長「奇遇だな、私も君と来るのは久々なんだ。」宮崎「もう今後の会話が不安でたまりません
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<![CDATA[ 会社員である宮崎良輔は昼食を課長に誘われ、駅前にあるイタリアンレストランを訪れた。<br />宮崎はまだ入社して3年ほどの平社員であり、<br />変わり者だがいつも穏やかな口調で話す課長との食事を快く承諾した。<br />ちなみに課長の家は東京湾の水面下50ｍに水泡に包まれた状態で位置している。<br /><br />宮崎「課長とお昼をご一緒できるなんて久しぶりですね。」<br />課長「奇遇だな、私も君と来るのは久々なんだ。」<br />宮崎「もう今後の会話が不安でたまりませんよ。」<br /><br />店員「いらっしゃいませ。何名様でしょうか？」<br />課長「何名に見える？」<br />店員「かしこまりました。」<br />宮崎「不安的中すぎる。」<br /><br />店員「2名様のご来店でーす。」<br />宮崎「あ、喫煙席でお願いできますか。」<br />店員「かしこまりました。こちらへどうぞ。」<br />課長「ねぇ、だからさ、何名に見える？」<br />宮崎「さっさとそっち行け。」<br /><br />店員「ご注文は以上でよろしいですか？」<br />宮崎「一応言っておくがお前も相当ふざけてるからな。」<br />課長「よろしいです。」<br />宮崎「お願いですからちょっと黙っててください。」<br />課長「メニューの大盛りを2つ。」<br />店員「かしこまりました。」<br />宮崎「何ですかその謎のやり取り。」<br /><br />店員はメニューを30冊ほどテーブルへ持ってきた。<br /><br />課長「今日は朝から気分が良いんでね、君のおごりだ。」<br />宮崎「私は今気分最悪になりましたよ。」<br />課長「おっ、このパスタ美味しそうだな。『採りたてトマトのベーコンキャベツ』か。」<br />宮崎「いかにもパスタっぽいですけど名前的にそれ多分キャベツです。」<br />課長「ん、ここの店、ナポタリンはないのか？」<br />宮崎「確実に何かが薬品化してます。」<br />課長「待て、ちょうど今ランチタイムだからそれでもいいかもしれんぞ。」<br />宮崎「そうですね。サラダとパスタは日替わりのようですよ。」<br />課長「店員に聞いてみよう。」<br /><br />店員「ご注文はお決まりでしょう。」<br />宮崎「なに肯定してんだお前。」<br />課長「今日のランチメニューを教えてくれるかい。」<br />店員「ルッコラのサラダ、メインはムール貝とキノコのスパゲッティでございます。」<br />宮崎「美味しそうですね。課長、どうなさいますか？」<br />課長「これにしよう。あ、ムール貝は食後に頼むよ。」<br />宮崎「課長、『ムール貝とキノコのスパゲッティ』で一つの料理です。」<br />課長「そういう君はどうするんだね。」<br />宮崎「私はこのランチセットにしますけど。」<br />課長「じゃぁ私もこれにするとしよう。」<br /><br />店員「パンとライスをお選びいただけますが、いかが致しましょうか。」<br />宮崎「私はライスを。」<br />店員「サイズの方は？」<br />課長「パンで。」<br />宮崎「あまりにも堂々と会話を遮るのやめてください。」<br />店員「サイズは『中』で、よろしいですか？」<br />宮崎「はい。」<br />課長「私はパンを頼もうかな。」<br />店員「サイズは大・太・犬がございますが。」<br />課長「犬で。」<br />店員「かしこまりました。」<br />宮崎「もはやついていけない。」<br /><br />店員「お飲み物はいかがなさいますか。」<br />宮崎「あ、じゃぁ私はコーヒー。」<br />課長「を注文する気はない。」<br />宮崎「何だかまるで私が注文を拒絶したみたいなのでやめてください。」<br />課長「ちなみに私にはコーヒーを頼むよ。」<br />宮崎「死ねばいいのに。」<br /><br />店員「ご注文を繰り返させていただきます。」<br />課長「是非私にやらせてくれ。」<br />宮崎「消えろ。」<br /><br />店員は注文内容を何故かラテン語で繰り返した後テーブルを去った。<br /><br />課長「さて宮崎くん。例の企画書の件についてだが。」<br />宮崎「企画書？」<br />課長「立体交差点型サンドイッチ製造プロジェクトのやつだ。」<br />宮崎「初耳もいいとこです。」<br />課長「何を言ってる。君が担当のはずだ。」<br />宮崎「いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ課長。」<br />課長「仕方ない、じゃぁ来週までな。」<br />宮崎「何か激しく勘違いされてる気がします。」<br />課長「おい、この企画は君から申し出てきたものだろう。忘れたとは言わせんぞ。」<br />宮崎「私から…？　申し訳ありませんが、それはいつ頃のお話でしょうか。」<br />課長「来週だ。」<br />宮崎「今の一言でこれまでの会話が大崩壊したのわかりますか課長。」<br />課長「少し。」<br />宮崎は課長の両足すねを全力で蹴り飛ばした。<br /><br />課長「今、両足をすさまじい激痛が襲ったんだ。」<br />宮崎「気のせいです。」<br />課長「木のせいなのか。」<br />宮崎「そうです。」<br />課長「その木なんの木？」<br />宮崎「気になる木。」<br />会話は終了した。<br /><br />もはや通常の会話もままならない課長であったが、何とか宮崎は冷静さを取り戻した。<br />だがしばらくすると、課長はおしぼりを耳の穴に全力で突っ込むという奇行を開始した。<br />宮崎が再び手に負えなくなって困っていたところへ、店員がやってきた。<br />店員「お待たせ致しました。こちらがルッコラのサラダとパン、ライスになります。」<br />課長「残念だがそこは『なります』ではなく『ございます』だ。」<br />宮崎「課長、何もここで正しい敬語法講座しなくても。」<br />店員「申し訳ありませんでした。こちらがルッコラのサラダとパン、ライスでございます。」<br />課長「うむ。」<br />店員はなるほどという顔つきでテーブルをあとにした。<br />宮崎「いや…やっぱりこういうのは大事なんですかね、本人のためにも。」<br />課長「社会人としてな。基本が大事なのはどこでも同じだ。」<br />宮崎「なるほど。勉強になります。」<br />課長「残念だがそこは『なります』ではなく『ごｚ」<br />宮崎は課長のサラダにチェダーチーズを1缶すべてぶちまけた。<br /><br />課長「このパンは美味しいな。焼き立てか。」<br />宮崎「そうみたいですね。やはり焼き立ては格別だなぁ。」<br />課長「うーむ…おかわりは無料なんだろうか。」<br />宮崎「パンはあそこのバスケットにたくさん入ってますけどね。店員に聞いてみましょうか。」<br />課長「よし。」<br />課長は店員を呼び寄せた。<br />課長「君、あのパンは有料かい？」<br />店員「はい、優良です。」<br />課長「そうなのか、どれぐらいかね？」<br />店員「都内のコンテストで最優秀賞をいただいた実績があります。」<br />課長「そんなに高いのか。」<br />店員「は？」<br />課長「有料で、しかもかなり高いんだろう？」<br />店員「あ、質の高さでは各メディアにも取り上げていただいております。」<br />課長「それなら高価でも納得だ。で、おかわりはいくらなのかね？」<br />店員「無料です。」<br />課長「は？」<br />宮崎「どうしようもないなこいつら。」<br /><br />結局課長はパンをおかわりし、これでもかというほど美味しそうに食べていた。<br />店員「お待たせ致しました。ムール貝とキノコのスパゲッティでございます。」<br />宮崎「おー、美味しそう。」<br />課長「この細長いヒモみたいなやつがムール貝？」<br />店員「はい。」<br />宮崎「『はい』じゃねーよどう見ても麺だぞそれ。」<br />店員「大変申し訳ありません、厨房にて確認してきますので。」<br />宮崎「いいよそんなことしなくて、麺だからそれは。」<br />課長「ムムムルムール、ガイガガイ。」<br />宮崎「正気を取り戻してください課長。」<br />課長「ムルルム！ガッ！ガガイガイ！！」<br />店員「ム…ムル。」<br />店員はおとなしくテーブルを後にした。<br /><br />宮崎「なに、なんなのこれ？」<br /><br />状況を把握できずに困惑していた宮崎だったが、勇気を振り絞って課長に話しかけることにした。<br />宮崎「ムルル？」<br />課長「気は確かか？」<br />宮崎「殺意すら覚えます。」<br /><br />再び店員が宮崎たちのテーブルへやってきた。<br />店員「お食事後のコーヒーはお持ちしません。」<br />宮崎「どんだけサービスする気ないんだお前。」<br />店員「ですが、他のお飲み物でしたらお出しすることができます。」<br />課長「コーヒー豆を切らしているということかね？」<br />店員「左様でございます。大変申し訳ございません。」<br />宮崎「なるほど。課長、どうなさいますか？」<br />課長「仕方ないな、きっぱり諦めて代わりのものを頼むとしよう。」<br />宮崎「そうですね、では私はアイスティーをレモンで。」<br />課長「私はカフェラテを。」<br />宮崎「諦めきれてない感が溢れてます。」<br />店員「かしこまりました。」<br />宮崎「コーヒーあんじゃねぇか。」<br /><br />食後の一杯を飲み終えて満足した二人は、<br />昼休みも残り15分だったのでレストランをあとにすることにした。<br />宮崎「課長、清算してきますね。」<br />課長「私がしてくるよ。」<br />宮崎「いえ、しかし先ほど課長が…。」<br />課長「君におごってもらうなんていうのは冗談だよ、冗談。」<br />宮崎「なんだ～、脅かさないでくださいよ。じゃぁお言葉に甘えさせてもらいますね。」<br /><br />店員「ランチセットお二人様で、2100円でございます。」<br />課長「100円貸して。」<br />宮崎「死ねよ。」<br /><br />こうして彼らは午後の仕事に取り掛かるのであった。 ]]>
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<title>電話相談室２</title>
<description> 一部の者にしか知られていない伝説の「ハロー相談室」は、どんな相談にでも乗ってくれるという素晴らしい電話相談室である。経営者でありカウンセラーでもある「森伸太郎」は1年ほど前に、あまりに適当な業務内容がとうとう警察の耳に入り御用となっていた。しかし第一審の法廷において、彼のもつ脅威の話術が裁判官の心を動かした結果、なんと奇跡的にも無罪で釈放されたのだ。裁判官「被告人、お前にはもう情状酌量の余地はない
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<![CDATA[ 一部の者にしか知られていない伝説の「ハロー相談室」は、<br />どんな相談にでも乗ってくれるという素晴らしい電話相談室である。<br /><br />経営者でありカウンセラーでもある「森伸太郎」は1年ほど前に、<br />あまりに適当な業務内容がとうとう警察の耳に入り御用となっていた。<br />しかし第一審の法廷において、彼のもつ脅威の話術が裁判官の心を動かした結果、<br />なんと奇跡的にも無罪で釈放されたのだ。<br /><br />裁判官「被告人、お前にはもう情状酌量の余地はない。」<br />森「今日朝ごはん食べてないんです。」<br />裁判官「超かわいそう。無罪。」<br /><br />晴れて事務所に戻った彼は、無事に相談室を再開することとなった。<br />電話も解約しないまま1年間身柄を拘束されていたため、<br />事務所の電話には留守電が800000件ほど蓄積されていた。<br /><br />その大量の留守電を数ヶ月に渡ってきちんと聞いた彼は、<br />一つ一つの相談の要点をメモに書きとめ、<br />なんと留守電を入れておいてくれた相談者に電話をかけなおすことにしたのだ。<br />ここまでくると、もはや偉人たる心の持ち主である。<br /><br />森「…よし、まずこの人からいってみよう。」<br />プルルルル・・・ガチャ<br />相談者Ａ「もしもし？」<br />森「こんにちは、こちらハロー相談室の森という者ですが。」<br />相談者Ａ「私も森っていうんですよ。」<br />森「なら大丈夫ですね。」<br />ガチャ<br /><br />彼は、自分が何に安心したのかわかっていないことがわからなかった。<br /><br />森「この人…か、よし。」<br />プルルルル・・・ガチャ<br />相談者Ｂ「はい、○○ですが。」<br />森「こんにちは、ハロー相談室の森といいます。」<br />相談者Ｂ「その名前は祖父の代から大嫌いなんですけど。」<br />森「嫌われているにもほどがあります。」<br />ガチャ<br /><br />森「うーん…、この、生涯独身になりそうで不安という男性に電話してみよう。」<br />プルルルル・・・ガチャ<br />相談者Ｃ「はい、○○です。」<br />森「こんにちは、ハロー相談室の森といいますが、彼女か奥様はいらっしゃいますでしょうか？」<br />相談者Ｃ「え…。」<br />森「います？いませんね？いないんでしょ！Yeah BINGO Hooooooooooo！！！」<br />ガチャ<br /><br />森「じゃぁ次だ。」<br />プルルルル・・・ガチャ<br />相談者Ｄ「もしもしー？」<br />森「こんにちは、こちらハロー相談室の森という者ですが。」<br />相談者Ｄ「…？…あ、はい。」<br />森「この度相談室の経営を再開し、留守電に記録されていた相談者様に<br />　　折り返しの電話をかけさせていただいております。<br />　　D様からは、半年ほど前にお電話をいただいておりましたので。」<br />相談者Ｄ「あー、しましたしました。俺が電話したんです。」<br />森「お電話ありがとうございました、本日改めましてご相談を承りたいと思うのですが。」<br />相談者Ｄ「いやね、この電話機での電話のかけ方がわからないんですよ。」<br />森「それはどう考えたって既に解決済みですね。」<br />ガチャ<br /><br />森「なんだか妙に上手くいかないな…。」<br />プルルルル・・・ガチャ<br />相談者Ａ「もしもし？」<br />森「こんにちは、こちらハロー相談室の森という者ですが。」<br />相談者Ａ「さっきもかかってきましたよ。」<br />森「そうでしたっけ。まぁ実ははっきり覚えてますけどゲラゲラチェゲバラ。」<br />相談者Ａ「その通り、私は森です。」<br />森「私もです。では私は『木』を1本減らして『林』になりましょう。」<br />相談者Ａ「負けるわけには行きません、なら私は2本減らして『木』になりましょう。」<br />森「そして何も無くなったのです。」<br />ガチャ<br /><br />森「もう一度、もう一度だ。これで巧くいくはず。」<br />プルルルル・・・ガチャ<br />相談者Ｅ「はい、もしもし？」<br />森「こんにちは、ハロー相談室の森といいます。」<br />相談者Ｅ「…あ、はい。私…1ヶ月前に電話しました。」<br />森「ありがとうございます、この度相談室の経営を再開し、<br />　　留守電に記録されていた相談者様に折り返しの電話をかけさせていただいております。」<br />相談者Ｅ「そうなんですか…じゃぁ、お話聞いてもらってもいいですか？」<br />森「はい、もちろんです。」<br />相談者Ｅ「私、付き合ってる男性がいるんですけど…、<br />　　　　　どうも最近彼…怪しいんですよね、色々。携帯のメールとか…。」<br />森「なるほど…、ということはそれはもう1ヶ月以上前からなんですね？」<br />相談者Ｅ「そうですね、もう17年目です。」<br />森「そのまま一生我慢し続けられる気がします。」<br /><br />相談者Ｅ「それで…どうすればすっきりできるのかなって。」<br />森「彼氏さんには、直接お話ししたことはないんですか？」<br />相談者Ｅ「いえ、あります。『私、他に好きな男がいるのよ！』って何回も言いました。」<br />森「何故かあなたが壮大に自爆してるような気がしますが。」<br />相談者Ｅ「私がそう言っても、彼は毎回<br />　　　　『ごめん、サブプライムローンは全部俺のせいなんだ』としか言ってくれないんです。」<br />森「確実にコミュニケーション能力の欠如が原因です。」<br />相談者E「だけど私、彼のその言葉にいつも納得しちゃうんですよね…てへっ☆」<br />森「もう私の手には負えません。」<br />ガチャ<br /><br />森「なぜだ…いったい何が…何がいけないんだ私の！」<br />名カウンセラーとしての肩書きに大きな疑問が浮上してきた。<br />プルルルル…プルルルル…ガチャ<br />相談者Ｆ「ただいま留守にしております。ピーという発信音の後に、メッスー…やっべ、言い間違えた。」<br />森「そんなに露骨な居留守をされたの初めてです。」<br />ガチャ<br /><br />さすがに飽きてきた彼は、もう適当に電話をかけることにした。<br />森「ど・れ・に・し・よ・う・か・な、て・ん・の・か・み・さ・ま・は・お・れ。」<br />プルルルル・・・ガチャ<br />森「こんにちは、ハロー相談室の森といいます。」<br />相談者Ｇ「すまいいと森の室談相ーロハ、はちにんこ。」<br />森「完敗です。」<br />ガチャ<br /><br />森「もう私にはこの仕事は無理なのかもしれない…。」<br />まだ電話を返していない相談者はたくさん残っているが、<br />もはや彼にはこの仕事を続けていく自信がなくなってきていた。<br />森「…実家の母親に電話でもしてみよう。」<br /><br />プルルルル・・・ガチャ<br />マザー森「もしも？」<br />森「それじゃ電話の受け答えにならないよ母さん。」<br />マザー森「あら、その声は伸太郎じゃない。どうしたのよ突然。」<br />森「いや、特に理由はないんだけどな…。最近、疲れてて…。<br />　　おふくろの方は元気でやってるかなと思ってさ。」<br />マザー森「ふうん…そうなの。実は母さんもね、最近ちょっとヘコんででたんだけど…、<br />　　　　　久々にあんたの声聞いたら、あっという間に死にたくなっちゃった。」<br />森「なぜ俺を産んだ。」<br />マザー森「Yes, we caaaaaaaaan！」<br />これを機に彼らの親子関係は断絶に陥り、今後2人が接触することは1度もなかった。<br /><br />精神的窮地に立たされた森は、気づくとパソコンで検索を始めていた。<br />検索バーには「電話　相談」と入力されている。<br />森「同業者がどのように仕事をしているか参考にしてみよう。」<br />何度か検索を繰り返しているうち、彼は一つのサイトにたどりついた。<br />そこは電話相談員としての心構えを説いている、業界では有名なサイトであった。<br />森「なになに…？　その一、依頼者のプライバシーを尊重すべし…。」<br />片手で顎を撫でながら、彼は一人ぶつぶつと読み上げる。<br />森「プライバシーって何だ？」<br />やはりこいつは今すぐ呼吸をやめるべきだ。<br /><br />気づくと、彼はそのサイト全体を数時間かけて読みふけっていた。<br />森「なるほど、そうだったのか。何か…つかめた気がするぞ。<br />　　よし…もう一度、もう一度依頼者に電話してみよう。」<br />彼はメモった依頼者リストのページを次々にめくり返していく。<br />森「…この番号にしよう。覚えやすいからもう掛け間違えることもなさそうだ。」<br />ぐっと拳をにぎりしめ、森は目をつぶりながら受話器をゆっくりとプッシュした。<br />プルルルル・・・ガチャ<br />警察「こちら110番。事件ですか事故ですか？」<br />森「大事件です。」<br /><br />翌日彼は警察署に出頭した。 ]]>
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<title>ちょっと変わった昔話</title>
<description> ちょっと変わった昔話■花咲じいさん「陰謀」昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。二人には子どもがいなかったので、シロという犬をかわいがっていました。ある日のこと、シロがしきりに畑でほえました。シロ「ここ掘れワンワン！ここ掘れワンワン！」爺「こいつしゃべってやがる。」シロ「ちなみに穴は深く。」おじいさんはとりあえず畑を掘ってみることにしました。シロはその上から土をかぶせて穴を埋
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<![CDATA[ ちょっと変わった昔話<br /><br />■花咲じいさん「陰謀」<br />昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。<br />二人には子どもがいなかったので、シロという犬をかわいがっていました。<br />ある日のこと、シロがしきりに畑でほえました。<br />シロ「ここ掘れワンワン！ここ掘れワンワン！」<br />爺「こいつしゃべってやがる。」<br />シロ「ちなみに穴は深く。」<br />おじいさんはとりあえず畑を掘ってみることにしました。<br />シロはその上から土をかぶせて穴を埋めました。<br /><br />■鶴の恩返し「急ぎなので」<br />昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。<br />ある寒い雪の日、おじいさんは町へたきぎを売りに出かけた帰り、<br />雪の中で罠にかかっている鶴を見つけました。<br />かわいそうに思ってすぐに助けてあげたところ、<br />鶴は山の方へと飛び去っていきました。<br />家に帰ったおじいさんはおばあさんにその話をしました。<br />すると入り口の戸をたたく音がしました。<br />婆「どなたでしょう。」<br />おばあさんは戸を開けました。するとそこには美しい女性が立っていました。<br />女「姿を見られたからにはもうここにはいられません。」<br />爺「何しに来たんだよお前。」<br />女は去っていきました。<br /><br />■一休さん「ウルトラミステイク」<br />桔梗屋「このはし渡るべからずと書いてあったはずだが？」<br />一休「はい、ですから端(はし)を渡らずに真ん中を歩いて参りました。」<br />桔梗屋「あれマジで危なかったんだけど。」<br />一休「ふふ、そんな脅しは効きません。<br />　　　それに、昨夜私は仲間たちをあの橋を渡ってちゃんと帰京させましたよ。」<br />テレビ「今日未明、京都府大徳寺付近の高架橋が暴風により全壊し、<br />　　　　通行中だった青年のうち2名が死亡、1名が行方…」<br />その後一休の消息は途絶えた。<br /><br />■一休さん「室町幕府の将軍と」<br />一休「将軍殿、何かお困りのようで。」<br />義満 「うむ。実はここのところ、屏風絵の虎が夜な夜な屏風を抜け出して暴れるのだ。<br />　　　お前の力をもってして退治して欲しい。」<br />一休「では捕まえますので、虎を屏風絵から出して下さい」<br />義満「ちょっと待って、いまプリントアウトする。」<br />翌日幕府は滅亡した。<br /><br />■一寸法師「3秒でエンディング」<br />昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいましたた。<br />二人には子どもがいなかったので、ゴッドにお願いをすることにしました。<br />「神さま、親指くらいの小さい小さい子どもでも結構です。<br />　どうぞ、私たちに子どもを授けてください。」<br />すると本当に、小さな小さな子どもが生まれたのです。<br />ちょうど、おじいさんの親指くらいの男の子です。<br />ぷちっ。<br /><br />■イソップ物語－金のオノ銀のオノ「幸せのカタチ」<br />昔、ある男が川のそばで木を切っていた。<br />ところが誤って手を滑らせ、持っていたオノを川に落としてしまった。<br />男はひたすら困った、オノがないと何も仕事ができないのだ。<br />すると、川の中から神さまが出てきて、まばゆく光る金のオノを見せた。<br />神「お前が落としたのは、このオノか？」<br />男「それです。」<br />神「ちょっと待って。断ってくれないと困るんだけど。」<br />男「お前が会いたいのは正直な男か、それともうそつきな男か？」<br />神「正直な男です。」<br />男「正直者には私を授けよう。」<br />翌月彼らは入籍した。 ]]>
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<title>面接３ (完結)</title>
<description> 一部の大学においては、入学試験に面接という科目が存在する。短い時間ではあるが、その場で受験生の人間性を問い、より教養深い学生を入学させたいという大学側の狙いが伺える。この冬もまた、そんな季節がやってきた。都立・校舎は正四面体型高校3年生の「浅井祐一」は、某有名私立大学の法学部を目指す大学受験生である。私立大学にしては珍しく、この大学では面接試験が重要視されているため、彼は1年間のつらい受験勉強に耐え
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<![CDATA[ 一部の大学においては、入学試験に面接という科目が存在する。<br />短い時間ではあるが、その場で受験生の人間性を問い、<br />より教養深い学生を入学させたいという大学側の狙いが伺える。<br />この冬もまた、そんな季節がやってきた。<br /><br />都立・校舎は正四面体型高校3年生の「浅井祐一」は、<br />某有名私立大学の法学部を目指す大学受験生である。<br />私立大学にしては珍しく、この大学では面接試験が重要視されているため、<br />彼は1年間のつらい受験勉強に耐え、予想される質問内容を満遍なく整理した上で、<br />木枯らしの吹く2月中旬に入試本番を迎えた。<br /><br />午前中にあった英語と地歴の試験をなんとか済ませた彼は、<br />午後に控える面接までの休憩時間を、ずっと自分にデコピンしまくりながら過ごした。<br />14時08分、とうとう彼の番はやってきた。<br /><br />面接官「次の方どうぞ。」<br />ガチャ　ガッ<br />祐一「ドアが開きません。」<br />面接官「これにて面接を終了します。」<br />祐一「ひどすぎます。」<br /><br />面接官「申し訳ありませんが、後ろのドアから入ってきてください。」<br />祐一「わかりました。」<br />ガチャ<br />面接官「お手数おかけしました、では前のドアから出て行ってください。」<br />祐一「ぼくの1年間を返してください。」<br /><br />面接官「お名前と在卒高校名をお願いします。」<br />祐一「浅井祐一です。都立・校舎は正四面体型高校3年生です。」<br />面接官「正四面体の体積を教えてください。」<br />祐一「初っ端から想定外の質問炸裂でもう死にそうです。」<br />減点3<br /><br />祐一「冷静に考えると、今の質問による減点はきわめて理不尽だと思います。」<br />面接官「数学で、座標の基準となる点の名前は？」<br />祐一「原点。」<br />減点12<br /><br />面接官「早速ですが、この大学・学部を志望した理由を教えてください。」<br />祐一「志望理由を話すのはあなたが初めてです。」<br />面接官「そうですか、光栄です。ではどうぞ。」<br />祐一「今から話すことを、ぼくと2人だけの秘密にしてくれますか。」<br />面接官「原則的には秘密事項ですが、保障はしかねます。」<br />祐一「いえ、約束してください。心の中にそっとしまっておくと。」<br />面接官「わかりました、誰にも言わないと誓いましょう。」<br />祐一「では言いますよ。」<br />面接官「はい。」<br />祐一「大好きです。」<br />減点20<br /><br />面接官「将来ここで学び、どのような方向に進みたいですか？」<br />祐一「右上です。」<br />面接官「よくわかりません。」<br />祐一「まっすぐです。途中で迷うことはありません。」<br />面接官「抽象的すぎです。もっと具体的にお願いします。」<br />祐一「y=2x。」<br />減点54<br /><br />面接官「あなたの高校の特徴を教えてください。」<br />祐一「校舎の形が著しくキモいです。」<br />面接官「それは先ほど伺いました。」<br />祐一「別のですか、そうですね…うーん…あ、そうだ。<br />　　　先ほど廊下ですれ違った人が、ぼくに思い出すことを可能にさせました。」<br />面接官「露骨なenableを感じますがナイス連想力です。是非聞かせてください。」<br />祐一「その人が着けていたネクタイとそっくりの色をしたオブジェが、校庭の隅にあるんです。<br />　　　オブジェの形はともかく、その色が空前絶後でセンスが無いのです。<br />　　　もうひどすぎて話にもなりません、見てると吐き気がします。クソです。」<br />面接官「このネクタイのことですか。」<br />祐一「それです。」<br />減点150<br /><br />面接官「午前中に受けてもらった、英語の試験の自由英作文について質問します。<br />　　　　解答用紙を見させてもらったところ、<br />　　　　あなたはこのテーマに関して賛成のようですが、理由を教えてください。」<br />祐一「書いてあんだろそこに。」<br />減点98<br /><br />面接官「次の方どうぞ。」<br />祐一「ぼくまだ面接中だと思うんですけど。」<br /><br />面接官「この1年間の受験勉強生活で、途中つまづいたことはあれば教えてください。」<br />祐一「はい。模試の英語の成績が思うように伸びず、<br />　　　どう勉強を進めればいいかわからなくなったことがありました。」<br />面接官「なるほど。それで、何か解決の糸口は見つかりましたか。」<br />祐一「塾の英語の先生に相談することにしたんです。」<br />面接官「何かいいアドバイスはもらえましたか。」<br />祐一「お前は日本人だろと言われました。」<br />塾講師の評価減点1000<br /><br />面接官「高校時代に頑張ったことを教えてください。」<br />祐一「はい。ぼくは高校3年間、『テニス部見学部』主将を務めていました。」<br />面接官「もう一度お願いします。」<br />祐一「テニス部見学部です。」<br />面接官「活動内容を教えてください。」<br />祐一「テニス部の見学です。」<br />減点22<br /><br />面接官「インターハイなどの大会はありましたか。」<br />祐一「はい。昨年の5月の『全国高等学校テニスウォッチャー選手権大会』に参加しました。」<br />面接官「全国規模で行われているとは知りませんでした。戦績を教えてください。」<br />祐一「なんとか最後まで健闘し、準優勝の快挙を収めることができました。」<br />面接官「それはすごいですね。参加校はどのくらいだったのですか。」<br />祐一「2校です。」<br />面接官「ただの最下位ですね。」<br />減点85<br /><br />面接官「あなたの短所を教えてください。」<br />祐一「そんなのありません。」<br />減点87<br /><br />面接官「高校時代のあなたについて、もう少し詳しく教えてください。」<br />祐一「長所聞けよ。」<br />減点2<br /><br />面接官「もう一度お聞きします。高校時代のあなたについて、もう少し詳しく教えてください。」<br />祐一「プライバシーの侵害です。」<br />面接官「勘違いしないでください、この程度ではまったく侵害にはなりません。<br />　　　　仮にも、ここは面接試験の場だということを忘れないでください。」<br />祐一「ふふっ、それなら納得してあげちゃおっカナ！」<br />面接官「わかっていただければいいんです。では高校時代についてどうぞ。」<br />祐一「17歳ぐらいでした。」<br />面接官「そろそろ私もキレますよ。」<br />祐一「ぼくもです。」<br />減点200<br /><br />面接官「尊敬する人は私ですか。」<br />祐一「何故イエス・ノーの2択なんだ。」<br />面接官「尊敬する人は私ですか。」<br />祐一「いいえ。」<br />減点30<br /><br />面接官「最近読んだ本を教えてください。」<br />祐一「ではA～Eのうちから好きなものを選んでください。」<br />面接官「不可思議すぎる展開についていけません。」<br />祐一「本にはジャンルというものがあるでしょう。<br />　　だからまずあなたにジャンルの選定をしてもらおうというわけです。」<br />面接官「なるほど。では…『Ｃ』でお願いします。」<br />祐一「わかりました。」<br /><br />2分後<br /><br />祐一「検索が終了しました。該当書数は102冊。」<br />面接官「おお、そんなにたくさん。」<br />祐一「あればいいなと思ってます。」<br />減点500<br /><br />面接官「ところで『Ｃ』は何のジャンルだったんですか。」<br />祐一「コーランです。」<br />面接官「あなたイスラム教徒だったんですか。」<br />祐一「イエス。アッラーは唯一の神、ムハンマドは神の使徒。」<br />減点90<br /><br />面接官「っていうかコーランは本の『ジャンル』ではありませんよ。」<br />祐一「イエス。アッラーは唯一の神、ムハンマドは神の使徒。」<br />減点200<br /><br />面接官「現在の日本の経済状況について、あなたの思っていることを教えてください。」<br />祐一「質問内容が難しすぎてbeyond the reach of my imagination。」<br />面接官「正直ですね。では、今の日本のお金の流通状況について、ならどうですか。」<br />祐一「今度はわかりやすすぎて笑ってしまいそうです。ぷっ。」<br />面接官「それはよかった。この金融恐慌の中、確固とした視点を持つのは大切ですからね。」<br />祐一「なるほどなるほどなるほど。あぁなるほどなるほどなるほど。」<br />面接官「ではどうぞ。」<br />祐一「2000円札は要らないと思います。」<br />減点670<br /><br />面接官「最後に、あなたが『法』の概念に対して抱いているイメージを教えてください。<br />　　　　もちろん、漠然としたもので全然かまいません。」<br />祐一「数学的帰納法。」<br />面接官「殺意すら芽生えてきました。」<br />祐一「n=k のとき、(＊)が成立すると仮定します。」<br />面接官「さすがにここまでくると、減点も過激になりますよ。」<br />祐一「ほう。」<br />減点30000<br /><br />面接官「1週間後に届く不合格通知についてどう思いますか。」<br />祐一「既に合否決定済みなんですね。」<br /><br />こうして彼は浪人生活へと突入するのであった。 ]]>
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